no movie no life//映画を見て思ったことをつらつらと・・・。ネタバレです。
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2008/03/30 (Sun) マイ・ブルーベリー・ナイツ(07・仏・香港)

回り道をしてわかること。

恋人と別れたエリザベス(ノラ・ジョーンズ)はカフェを経営するジェイミー(ジュード・ロウ)と知り合う。彼の店で決まって売れ残ってしまうブルーベリーパイを食べながら、彼女は街を離れることを決意する・・・。ウォン・カーウァイ監督作。

この物語は別れがキイワードだ。恋人との別離、離婚、死、旅立ち・・・「鍵」はそんな別れの象徴でもある。そして、誰かに伝えたい思いを込めて、部屋の住人は鍵をカフェの店主ジェイミーに託す。鍵にはそれぞれに別れの物語がある。

でも、別れの傷みは簡単に癒すことはできない。癒すことが出来ずに、人はその傷みを抱えたまま去ってゆく。エリザベスも場所を転々とする。クルマを持って、もっと遠くへ行こうとする。でも、いつしか気付くのだ。どこに行ってもジェイミーに手紙を書きたくなること・・・。

この映画では、女は動き、男は動かない。
特にジェイミーは、この映画の中で動かない人間として強く存在する。恋人を追ってゆくこともない。それが幸なのか不幸なのかは分からない。でも・・・カウンターの予約席。作り続けるブルーベリーパイ。ジェイミーの愛が、パイに沈んでいくアイスクリームのように、ジワジワと甘く感じる。こういう人がいてもいいんじゃないか。そして、ストレートじゃないかもしれないけれど、こういう愛の表現があってもいい。

ストレートじゃないと言えば、ガラス越しのショットが多用されていて、それがなんともいえない味と距離感を作り出していることに気づく。ガラスを磨けば、視界がはっきりするのも面白い。

ストレートではない表現。売れないブルーベリーパイ。手紙。ガラス越しの距離感。伝票で伝わる思い。スイッチでひねるように消えない心の傷み。通りの向こうに渡るのに、1年かかって回り道したり。便利さ、迅速さ、即効性が求められる現代で見捨てられそうなものや、不器用さ・婉曲さが、この映画にはあふれてると思う。

しかし・・・この映画を見るとパイとクルマが無性に恋しくなります。特にパイはねえ・・・。「ミリオンダラーベイビー」のレモンパイを思い出しました。

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お久しぶりです。

こんにちは、お久しぶりです。
この映画を観るまではノラ・ジョーンズの歌を聴いたことがなかったのですが、この映画で少しだけ彼女の歌のファンになりました。
もちろん、映画も楽しめましたが。

>ストレートじゃないと言えば、ガラス越しのショットが多用されていて、それがなんともいえない味と距離感を作り出していることに気づく。ガラスを磨けば、視界がはっきりするのも面白い。

ここの部分がとても気に入ってます。
面白いレビューを読ませていただき、ありがとうございます。

2008/06/16 20:28 | jamsession123go [ 編集 ]


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山形出身、現在は東京都在住です。観た映画のレビューなどをつらつらと。

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