no movie no life//映画を見て思ったことをつらつらと・・・。ネタバレです。
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2008/04/19 (Sat) ラスト、コーション(07・米・中・台湾・香港)

痛すぎる、愛の形。

1942年、日本占領下の上海。日本が作った傀儡政府に協力する実力者イー(トニー・レオン)の命を狙うと組織は、女子学生ワン・チアチー(タン・ウェイ)を実業家の妻、マイ夫人としてイーの元に送り込む。アン・リー監督作品。2007ベネツィア映画祭金熊賞。

「女は、愛を武器に男を殺さなければならなかった。男は、その偽りの愛を受け入れた。」

二人の出会い…それは全てが仕掛けられていた舞台の上でのことだった。偽りの名前で仕掛けるチアチーと、誰をも信用しない非情な男、イー。この物語の醍醐味は、二人の心理戦と、その偽りの愛のカタチが変貌してゆく模様を描いている点にある。どこまでが真実でどこまでが偽りなのか。いつしか本人たちすら自分の気持ちが分からなくなっているところが魅力なのだ。

ところで…イーはどこまで知っていたのだろうか?
イーは「マイ夫人」の目論見はほとんど知っておいて、彼女がどこまでやるかを泳がせていたのではないかと思う。ただ役割を演じているだけの女ならば、いつか耐えられず逃げ出すだろう。激しい性行為に愛が感じられないのもそのためだ。女の行動、視線をいつも観察する。そして、疑いつつも信じようとあがき、偽りと知りつつ愛を受け入れ、結果的にはその代償を受けることになる。役に徹しきれなかった悲劇が、女にも男にも訪れる。そんなラストだった。

冷酷で狡猾な男が時折見せる、優しさ、微笑み、そして孤独。イーを演じたトニー・レオンは(年を取ったなあ)と言う印象があったが、やはり演技はサスガ。ああいうのをキラースマイルというのではないだろうか? そして新人女優のタン・ウェイ!古典的なアジアン・ビューティーには息を呑む。女子学生のチアチーがマイ夫人となっていくあたりの変貌ぶりも見どころのひとつだった。

正直、158分という尺の長さもあってか、二人の心理戦や、それぞれのシーンに込められた意味を考えるので、観終わった後はとても消耗した。性描写の激しさで話題になった本作でもあるが、激しければ激しいほど、心から愛し合った二人のものでは無いと言うのが浮き彫りになって、私には痛かったかな。

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